最近良く思うことがあります。それは、個性的な車が本当に少なくなったなと感じることです。私は1971年生まれなのですが、この世代の人達は車を誰もが持っていることが当たり前の時代でした。
聞いたことがあると思いますが、昔の女性が男性を選ぶ基準は「3高」と呼ばれていました。3高とは、高学歴・高収入・高身長の略ですが、少しでも女性にモテるために男性はいい車に乗ろうと必死の時代でした。
この時代を過ごした方はよく分かると思います。女性のナンパ成功率は車種で決まる、なんて言われていた時代です。
この時代はバブルの波もあり、車がめちゃくちゃ売れていた時代です。大手自動車メーカーもコストをふんだんに使い、個性的な車をたくさん作っていました。
例えばですが、
トヨタであれば、
「スープラ(70/80)・ソアラ・チェイサー・マークⅡ・MR2・セリカ」
日産であれば、
「シルビア(S13/S14)・180SX・プリメーラ」
ホンダであれば、
「NSX-R・シビックタイプR・インテグラタイプR」
マツダであれば、
「RX7(FC3S/FD3S)・ユーノスロードスター(ロードスターは未だ生産中)」
など、今では名車と言われる個性的な車が誕生したのも、まさにこの時代でした。
この時代は若者が車を持つことが当たり前の時代でしたから、自動車メーカーも技術の凌ぎを削り、今では名車と言われる車をたくさん排出した時代でした。
しかし、今はどうでしょうか(2016年現在)。個性的な車がほとんどありません。とにかく低価格、低燃費を重視にどの車も個性がなく、自動車メーカーもコストを掛けずに、いかに低価格、低燃費の車を作るかにシフトしてしまっています。
その結果、最近の車は本当につまらなくなり、若者の車離れが止まりません。若者の車離れが止まらないのは、今の若い人達の考え方が僕らの世代とは全く違うことは分かっていますが、それだけが理由ではなく、やはり乗りたいと思わせる個性的な車がないことにも原因があると思っています。
私は仕事で部下を何人も持っていますが、今の若い人(20代~30代)の子達に車について聞くと、電車とバスを使えばどこでも行けるので、わざわざ車を持ってお金を掛けるなどばかばかしいと言います。
これにはさすがにジェネレーションギャップを感じましたね。とても残念だったのと、今の若い子達はそのような考え方なんだと愕然としたものです。
でも彼らの意見は理にはかなっているんですよね。確かに車は維持費だけでもとてもお金がかかります。
今は時代が変わり、車を持たなくてもタイムズのカーシェアリングなどのサービスを利用すれば、毎月高い維持費を払わなくても、車が安く借りられてしまう時代です。
必要なときにこのようなサービスを利用して、友達同士で割り勘すれば対してお金はかかりませんからね。これも時代の流れだとは思いますが、僕らの時代はこのようなサービスは当然なく、レンタカー屋が少しあったくらいです。
また僕ら世代の考え方としては、車はただの乗り物ではなく、相棒のような存在ではないかと思います。それだけ今の若い人達とは考え方も価値観も全く違うということなんですよね。
後、価値観として彼らと話しをしてい大きく違うなと感じたのが、欲のない子が非常に多いということです。本心はどうか分かりませんが、本当に欲の無い子が多いように感じます。
これはお金に限ったことではなく、仕事に対する意識もです。出世や給与アップを目指すのではなく、休みが欲しい、楽な仕事がしたい、と考えている若者が非常に多いのです。
バブル世代で育った人間からすると、この考え方は全く分からないです。これはバブル時代に育った方なら分かると思いますが、僕らの世代は欲に対してはかなり高い世代かなと思います。
これは時代背景が関係しているとは思いますが、それを差し引いても今の若い人達は、上を目指すとか、人の上に立つとか、そのような欲を持っている子が本当に少ないと感じています。
正直、今後の日本は大丈夫かなと思ってしまうほどです。一個人がこんなことを心配してもしょうがないですが、例えば20年もしたら、今の若い子達が日本を引っ張っていく形になります。
その時の日本の働き方はどうなっているのか、無欲な日本が蔓延し、諸外国の先進国から大きく引き離されてしまうのではないかと個人的にはとても心配しています。
もしこの記事を読んで頂いている方が私と同じ時代に育った方であれば、少しは共感して頂けるのではないかと思っています。
また、私のように部下を何人も抱えている方もいらっしゃると思います。今の若い子達の扱いは色々と大変だとは思いますが、お互い頑張っていけたらと思います。
こんな感じで、今私が個人的に思っている車事情と最近の動向についてお話させて頂きました。この記事を読んで頂いている同じ世代の方、もし今したらお互い頑張っていきましょうね。今後もこのサイトをよろしくお願いします。
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