こちらのページでは、正しい洗車のやり方についてお伝えしていきたいと思います。
何故、こちらのページを作成したかと言いますと、サイトをご覧になっているユーザーの方々から、具体的に査定額をアップさせる洗車のやり方を教えて欲しい、と言う要望が多く寄せられたからです。
別ページにて、車の査定額をアップさせるには、洗車をすることが一番簡単で効率的ということはお話をさせていただきました。まだ読まれていない方は、そちらのページも一度ご覧になってみてください。
→愛車を高く売るための方法とそのポイントとは!?
そこで、上記ページを読まれたユーザーの方々から、「洗車をすれば査定がアップすることは分かった、だけど具体的な洗車のやり方が分からないから教えて欲しい」とかなりの問い合わせを頂きました。そこで、こちらのページを製作することにしたのです。
私は中古車店以外にも車に関する様々な会社に勤めた経験があります。その中でも、洗車やカーコーティングを専門とする会社に約3年程勤めた経験があり、洗車のイロハをその会社で徹底的に学びました。
一般ユーザーの方は、洗車なんて普通に洗えばいい、ワックスを掛ければいい、と思っている方が多いと思いますが、私は実際にこの仕事を3年間通して感じたことは、洗車はとても奥が深いということです。
どんな仕事の世界でも奥が深いとは言いますが、洗車の仕事もやればやるほど奥が深く、まさに職人仕事と言えます。
車は1台、1台、当然のことながらボディーのコンデイションが違います。ですので、この車はどのように洗っていくのがベストか、ワックスやコーティング剤はどれを使うのがベストかなど、1台、1台で全て対応が異なります。
私は今でも愛車は必ず自分の手で洗いますので、よくコイン洗車場に行きますが、そこで目にするのが、9割以上の人が間違った洗車をしているということです。
ほとんどの方は、車の塗装を痛めてしまう、ボディーに傷が付いてしまう洗い方をしています。これは洗車傷とも言いますが、この洗車傷が目立つ車はやはり査定でもマイナスポイントになります。
ですので、私が学んできた正しい洗車のやり方をこれからお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にして頂ければ嬉しく思います。
まずは洗車をする時に注意して欲しいこと
●徹底的に水で砂やホコリを洗い流す
洗車を始めるときにもっとも大事なことです。よく、水を掛けずに濡れたスポンジでそのまま洗ったり、フクピカなどでそのままボディーを拭いている人を見かけますが、これは洗車傷を付けるために車を洗っているようなものです。
ボディーを洗う前には必ず大量の水で砂やホコリを洗い流してから、ボディーを洗うようにしてください。
●力任せに擦らない、ボディーとの摩擦を少なくすることを心掛ける
基本ボディーを洗うときは、カーシャンプーをたくさんスポンジに馴染ませ、しっかりと泡立ててからボディーに軽く触る程度で洗っていきます。
よく汚れが落ちないからといって、力任せに擦ってしまう人を見かけますが、これは洗車傷が付く原因になりますので、出来るだけ力を入れずに洗うようにしてください。
コツは力を入れずにスポンジを滑らすだけ、この位で十分表面の汚れは落とすことができます。
また、洗車場に行くと備え付けの長い棒ブラシのようなもので洗っている人を多く見かけますが、あれはまさに車のボディーを自ら傷つけているようなものです。このページを読んでくれているあなたは絶対に真似しなようにしてくださいね^^;
●車の拭き上げは敏速かつ丁寧に行う
洗車で一番大事なのは、この拭き上げの工程です。ポイントはなるべく少ない回数で拭き取れるように心掛けることです。
大事なのはボディーとの摩擦を極力減らす事です。
洗うときもそうですが、ボディーとの摩擦を減らすということは、洗車傷の減少につながります。
●夏場や晴天の日中は洗車を避ける
日中は特に洗車を避けることがお勧めです。特に夏場は絶対に洗車しない方がいいです。その理由は、水滴がすぐに乾いてしまい、ウォータースポットの原因やシミが出来る原因になります。
もし、どうしても日中にやらなければならないのであれば、常に車のボディーを濡らすことを心がけ、水が乾く前にすぐに拭き上げることです。
また夏場にやるのであれば、熱中症のことも考えて昼間に洗車することは避け、比較的涼しい朝か夕方以降に洗車をするようにしてください。
●風の強い日は洗車を避ける
風の強い日はホコリや砂などが大量に宙に舞っていますので、せっかく洗車をしてもすぐに汚れる原因になります。屋内で洗車できる環境の方は問題ないですが、労力を考えると別の日に洗車をすることがお勧めです。
また一番問題なのは、車を拭き上げするときに、宙にまっているホコリや砂がボディーに付着した状態で拭き取ることになりますので、確実に洗車傷が付きます。
見た目は綺麗になるかもしれませんが、晴れの日に確認をすると車のボディーにはっきりと洗車傷が増えている可能性があります。ですので、風の強い日は洗車を避けることをお勧めします。
●洗車グッズにはしっかりとお金を掛ける
ガソリンスタンドなどで洗車機に車を入れられる人は理解できないことかもしれませんが、洗車グッズにはしっかりとお金を掛ける、このことがとても大事です。
カーシャンプーやスポンジ、拭き上げに使用するタオル、コーティング剤など、あまり安価なものを使うと、車のボディーを痛める原因に繋がります。
セーム皮などもそうですが、吸水性が無くなったら迷わず新しい物に交換することが大事です。ちょっとした気遣いで、洗車キズを減らすことに繋がります。
とは言っても、カー用品店に行くとカーシャンプーやスポンジ、ケミカル用品はたくさんの種類があって、どれを購入していいか一般ユーザーの方はなかなか分からないと思います。
そこで別ページにて、プロである私が実際に使って良かったと思う洗車グッズをいくつかご紹介していますので、そちらのページを参考にして洗車グッズを揃えて頂ければと思います。
既に洗車グッズをお持ちの方も参考になると思いますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
→プロがお勧めする洗車グッズはこちらから
●洗車とは「洗車傷との闘いだ!」
それではここから、具体的な洗車のやり方をご説明していきたいと思います。車好きであれば、愛車は常にキレイに保ちたいと思う方がほとんだと思います。休みの日や週末は愛車の洗車が何より楽しみという方も中にはいると思います。
私は洗車というのは「洗車傷」との闘いと言っても過言ではないと思います。洗車傷とは、光の当たり具合で見えるあの渦巻状の傷のことを言います。下記の画像をご覧ください。このボディーに付いてしまう憎き傷が洗車傷です。
この洗車傷が目立つと、せっかく愛車をキレイにしていても、車がボロく見えてしまいますし、汚くも見えてしまいます。
塗装が白の車はあまり目立たないのですが、逆に黒や赤、濃色系の車は特に目立ちます。私の愛車も濃色系なので、この洗車傷は本当に目立ちます。
この洗車傷が付く原因は、洗車の時です。どんなに気を使って洗ったとしても、スポンジで洗ってる時、また車を拭き上げている時にこの洗車傷は付いてしまいます。
これからお伝えする洗車のやり方は、そんな洗車傷を付けないための洗い方と、付いてしまった磨き傷を消すための洗車方法です。
この洗車方法は、私が以前に洗車専門の会社に勤めていた時に教えてもらった洗車方法です。この洗車方法を知ってもらえれば、あなたもプロと同じ洗車をすることができ、結果、車の査定額をアップさせることに繋がります。
ですが、いくらプロのやり方と言っても洗車傷はどうしても付いてしまいます。ですので、洗車をすれば必ず洗車傷は付いてしまうものなんだ、と思ってください。
しかし、その洗車傷を出来るだけ付けない洗い方、付いてしまった洗車傷を消す方法はあります。その方法をこれからお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてもらえれば嬉しく思います。
●洗車は曇り空がベスト
先程も少しお話しましたが、洗車をするのであれば、晴天の日よりも曇り空に行うのがベストです。理由は、晴天の日に洗車をすると、水滴がすぐに乾いてしまい、ウォータースポットやシミの原因になりやすいからです。
ですので、日差しを避けて洗車が出来る環境の方は晴天の日でも洗車をしても良いと思いますが、それ以外の方は日差しの強い日は極力洗車することは避け、曇り空の日を選んで洗車するようにしてください。
ただ曇り空といっても、降水確率の高い日は洗車をしないようにしてくださいね。雨が降ってしまったら、洗車が台無しになってしまいます。
●洗車はどの位の頻度で行うのがベスト?
これは非常に難しいところで、人によって色々と意見が分かれるところだと思います。
私個人的には車が汚れたら洗う、これがベストだと思っています。
ですので、汚れてもいないのに毎週末洗車をしたり、月に何回も洗車するのは個人的にはあまりお勧めしません。その理由は、洗車をすればするほど、洗車傷が付いてしまうからです。
ですので、あくまでも私個人的な考えとしては、多くても月に1回、もしくは車が汚れていないのであれば、自分が気になるまで洗わない、これがベストかと思っています。
ちなみに私は車があまり汚れていないと感じれば、2ヶ月でも3ヶ月でも平気で洗わないときがあります。これは経験上、洗車の回数が少なければ少ないほど、洗車傷が付かないと知っているからです。
車好きには少し矛盾しているかもしれませんが、逆にあまり車に気を使っていない方のほうが、洗車傷が少なく、ボディーの状態が良かったりします。
いくら気を使って洗ったとしても、どんな人でも洗車傷は必ず付きます。洗えば、洗うほど、洗車傷はたくさん付くと思ってください。
ですので、洗車は出来るだけしない、実はこの方がボディーの状態をキレイに保つことができるのです。
またボディー研磨は、1年に1回行えば十分かと思います。この研磨に関しては、月日で決めるのではなく、洗車傷が目立ってきたなと感じたら行えばいいかと思います。
●手洗い洗車の基本
まず最初にお伝えしたいのは、このページでお伝えしている洗車のやり方全てをやって頂かなくても大丈夫です。
このページでお伝えしている洗車方法は、私が現役で仕事をしているときに、お客様から5万円以上を頂いて行っていた洗車のやり方です。
また年に一度、自分の愛車に行う洗車フルコースのやり方でもあります。手洗い洗車から鉄粉除去、ボディー研磨、コーティングに至るまで、全てのやり方をご説明していきます。
ですが、この工程を全てやる必要はありません。車の状態は1台、1台、全てコンディションが違います。新車で購入して間もない方もいれば、10年以上前の中古車を乗っている人もいると思います。
ですので、あなたが現在乗っている車の状態に応じて、必要だと感じたところだけ実践してもらえればと思います。
これからご説明する洗車工程を全てやろうとすると、おそらく7時間~8時間はかかると思います。また、それなりの場所も必要になってきます。(水を確保できる場所、電源を取れる場所など)
ですが、洗車に慣れている私が行ってその時間ですので、洗車のことを何も知らなかったり、普段自分で洗車をしない方は、もっと時間がかかると思います。
慣れていない方が全ての工程をやろうとすると、下手すると10時間を超えるかもしれません(汗)
ですので、こちらのページを一通り読んで頂いたら、あなたが必要だと感じる部分だけ実践してもらえればと思います。
手洗い洗車とコーティングだけ行えばいい、と思う方もいると思いますし、全ての工程をやってみたいと思う方もいると思います。
ですので、あなたの車の状態に合わせた洗車をしてもらえればと思います。最終的には全ての作業をマスターしてもらえると、個人的にはとても嬉しく思います。それでは、洗車のやり方をご説明していきます。
●最初は足回りから洗う
まず手洗い洗車は、足回りから先に洗うのが基本です。その理由は、足回りはブレーキダストや砂利が大量に付着しているため、汚れを落とすのに結構時間がかかります。
ですので、ボディーを先に洗ってしまうと、足回りの汚れを落とすのに時間がかかっている間、ボディーのシャンプーや水滴が乾いてしまい、シミやウォータースポットの原因になります。
ですので、ボディーにシミやウォータースポットを残さないためにも、足回りは一番最初に洗うようにします。
また、ホイールもボディー同様になるべくシャンプーを乾かさない事が大事です。4本全て洗ってから水を流そうとすると、最初に洗ったホイールのシャンプーが乾いてしまい、シミになってしまうことがあります。
ですので、少し面倒に思うかもしれませんが、ホイールは1本、1本洗うことがお勧めです。
またスポンジは「ボディー用」と「足回り用」で必ず分けて使うようにしてください。足回りは汚れが酷いので、砂利などが付いたスポンジで一緒にボディーを洗ってしまうと、洗車傷の原因になります。
また足回りに使うシャンプーは、ボディーを洗うものと同じもので問題ありません。定期的に洗っておけば、専用のケミカル用品を使わなくても、汚れやブレーキダストは簡単に落とすことができます。
ただし、足回りを洗ったシャンプーでボディーをそのまま洗うことは避けるようにしてください。
足回りを洗っているスポンジについた砂利がバケツの中に溜まり、そのバケツの中に入ったシャンプーをそのまま使うと、スポンジが砂利を吸収してしまい、その砂利を吸ったスポンジでボディーを洗うことになるので、洗車傷の原因になります。
ですので、足回りを洗い終わったらバケツの中のシャンプーは一旦捨て、バケツをきれいに洗い流してから、再度カーシャンプーを作り、それをボディー用として使うようにしてください。
勿体無いように感じるかもしれませんが、これを怠るとせっかくスポンジを分けて洗っても、意味がなくなってしまいます。
また、ホイールの内側も手が届く範囲で洗うことがお勧めです。ホイールの内側はとても汚れているのと、内側の汚れが走行している間に表側の汚れになったりします。
ですので、ホイールの内側までしっかり洗っておくと、後々長持ちしますし、内側がキレイになっていると、遠くから見たときの見栄えもとても良くなります。
ただ、あまり手を突っ込んで無理に洗おうとすると、ホイールによっては手を切ったりして、怪我をすることもありますので、手の届く範囲で洗ってもらえればと思います。
私の車はリムがとても広いホイールなので、ホイールの奥まで十分に手が届きます。ですので、洗車をする際にはいつもホイールの内側まで丁寧に洗っています。
●足回りを洗い終わったら、次にボディーを洗う
足回りを洗い終わったら、次にボディーを洗っていきます。
ボディーを洗うときは「上から下」これが基本です。
つまり、車の屋根から順に下に向かって水を流し、ボディーに付着している砂やホコリを丁寧に洗い流していきます。
また、水を流す方向は必ず「一定方向」に流していきます。下記の写真のように、屋根、ボンネット、サイド、後ろ、このような順番で水を一定方向に流しながら、汚れを落としていきます。
※上から下へ流していればOKです。時計回りでも反時計回りでも、どちらから洗い流しても構いません。あなたの洗いやすい方向で洗ってください。
※また洗車をしている時は、ボディーを常に濡らして置くことを心掛けてください。ボディーが乾くと、シャンプーが水垢になったり、ウォータースポットの原因になります。
水を流し終わったら次にボディーを洗いますが、ボディーも上から順に、屋根、ボンネット、サイド、後ろ、このような順番で洗っていきます。また、洗うときも水を流すのと同様に、必ずスポンジを「一定方向」に動かして洗っていきます。
よく、縦横と交互に動かして洗ったり、中には円を描くようにゴシゴシ洗っている人を見かけますが、これはアウトです。自ら車に傷を付けているようなものです。
ですので、スポンジを動かす方向は必ず一定方向に動かします。縦なら、縦のみ、横なら横のみ、このように動かしていくことで、ボディーとの摩擦を減らすことができ、洗車傷防止に繋がります。
※また私が使用しているカーシャンプーは、車用品店やホームセンターで売ってる一般的なものです。
また私が考えるカーシャンプーの役割としては、汚れを落とすものではなく、
「ボディーとの摩擦を低減させるもの」と割り切っていますので、汚れがよく落ちるとか、メーカー品とかあまりこだわりません。
それよりも泡立ちが良く、ボディーとの摩擦を低減してくれるもの、ここを重視して選んでいます。また、泡立ちを良くするためにはかなりの量を1回で使用するので、値段を気にせずガンガン使えるものも選ぶときの基準の一つです。
あまりにも酷い汚れでなければ、安価なものでも十分に外装の汚れは落とすことができます。また、しっかりコーテーィングしている車であれば、水を洗い流すだけで大半の汚れは落とすことができます。
ですので、カーシャンプーはあまり高いものを買っても効果はたかがしれていると思いますので、安価でも泡立ちが良く、量がたくさん入っているものを選べばいいかと思います。
洗車の基本は「上から下に水を流す」、「一定方向に洗っていく」とお伝えしましたが、このように洗っていく理由は、もっとも効率良く車が洗え、洗車傷が付きにくい方法だからです。
当たり前のことですが、水は上から下に流れていきますので、上から下に流していかないと二度手間になります。
ボンネットやサイドを先に水を流し、屋根を後から流すと、屋根に溜まっていた汚れがボンネットやサイドに落ちますので、もう一度ボディーを洗い流さなくてはいけません。
また、屋根から落ちた砂やホコリを引きずってボディーを洗うと、洗車傷の大きな原因にもなります。
ですので、洗車傷を出来るだけボディーに付けないためにも、水を流す時、ボディーを洗う時は必ず「上から下」、また「一定方向に流す、一定方向に洗う」これが基本になります。
私は現役で仕事をしているとき、日に5台~10台、繁忙期の年末などは1日20台以上の車を洗車することもありました。ですので、効率良く洗っていかないと、とてもじゃないですが仕事が終わりません。
また急いでやって、洗車のクオリティーを落とすわけにもいきませんので、スピーディー且つ、丁寧な洗車が職場では求められました。
私が前の職場で一番最初に教わった洗車のイロハがこの「上から下」、「一定方向に流す、洗う」の基本でした。一度やってみるととても洗いやすいですし、ボディーを傷つけにくい洗車方法ですので、ぜひ実践してみてください。
●拭き上げのやり方
洗車をしているときは、ボディーを常に濡らしておくことが大事とお伝えしました。これはボディーを拭き上げるときも同じで、水をしっかりと濡らした状態でボディーを拭くことが大事です。
その理由は、ボディーが乾いた状態で拭き上げをすると、洗車傷を付けてしまう原因になるからです。ここでもボディーを洗うときと一緒で、出来るだけボディーとの摩擦抵抗を少なくすることが大事です。
ボディーが濡れていないと摩擦抵抗が大きくなり、洗車傷を付けやすくなります。しかし、ボディーが水に十分濡れていれば、摩擦抵抗を減らすことが出来ますから、洗車傷は付きにくくなります。
拭き上げをするとき、車が濡れていると作業的に大変ではありますが、洗車傷を防ぐためにも頑張って拭き上げるようにしてください。
私は乾いてしまったところは、わざわざ水を大量に掛けてから拭き上げるようにしています。
作業的には面倒ではありますが、洗車傷を出来るだけ付けたくないと思っている方は、このやり方がお勧めです。
拭き上げのやり方は、基本的にボディーを洗うとき同じです。「上から下に拭いていく」、「一定方向に拭いていく」、これが基本になります。
何にしても全てにおいて言える事ですが、ボディーを洗うときも、拭き上げをするときも、ボディーとの摩擦を低減させる事が洗車傷防止に繋がるということになります。
また拭き上げの際は、必ず専用のクロスやセーム皮を用意します。間違っても家に置いてあるような雑巾やタオルで車を拭くことは止めてください。繊維の粗いものを使ったり、毛玉がたくさん付いているタオルを使うと、洗車傷の原因になります。
私が実際に拭き上げに使用しているクロスは、「ブリス専用のクロス」かGENESIS(ジェネシス)専用のクロス、マジッククロスを使用しています。
本来はコーティングをしたときに使用するのがベストですが、私はコーティングをしないときも、これらのクロスを使っています。
また拭き上げに使うクロスは、ボディー用とステップ用など、必ず分けて使うようにしてください。私はボディー用、ステップ用、足回り用(ホイール用)、室内用と全て分けて使っています。
私がこれらのクロスを使う理由は、何と言っても洗車傷が付きにくいからです。今まで色々なもの(他メーカのクロスやセーム皮)を使ってきましたが、これら2つのクロスが今まで使ってきたどんなものよりも、洗車傷が付きにくいと感じています。
また吸水性もとても良いので、今まで2往復で拭くところを1往復で拭くことができます。結果、ボディーにかかる摩擦抵抗を少なくすることができるので、洗車傷低減に繋がります。
また、2往復で拭くところを1往復で拭くことができるということは、作業効率もとても上がるということになります。
私は現役で仕事をしているとき、日に何十台も洗っていましたから、2往復で拭くところを1往復になるだけで、作業時間を大きく短縮することができます。
また、ボディーの拭き上げを外装部分しかやらない人が多いですが、各ドアのステップ部分、ボンネット、トランク、燃料タンクなど、目に見えない部分もしっかりと拭き上げるようにします。
以下写真の矢印部分です。この辺は意外と盲点な場所でもあります。写真で明記した場所は結構汚れてることが多いので、ボディーの拭き上げが終わったら、この部分もしっかりと拭き上げるようにしましょう。
写真の部分、サイドステップ、トランク部分、ボンネット部分、給油口など、この部分が汚れていると、雨などが降った後に水垢の原因になります。
写真矢印の部分は水の通り道なので、一度しっかりと洗浄とコーティングしておくことがお勧めです。そうしておけば、洗車後にクロスで拭き上げるだけで常に綺麗さを保つことが出来ます。
またサイドステップは、人が乗り降りする時に目に止まる所でもあるので、綺麗にしておけば、人が乗ったときの好感度がUPすることは間違い無しです^^
そして最後にホイールを拭き上げて、手洗い洗車は一通り終了となります。
●洗車の天敵 「ウォータースポット」
やむなく日差しの強い日に洗車をする場合も「上から下」、「一定方向に流す、洗う」が基本ですが、日差しの強い日は曇り空の時と違い、少し気を使いながら車を洗う必要があります。
曇りの日であれば、ボディー全体を洗ってから水でキレイに洗い流せばいいですが、日差しの強い日は、パーツごとに分けて洗う必要が出てきます。
つまり、屋根を洗ったら水滴が残らないようにすぐに拭き上げる、次にボンネットを洗ったらすぐに拭き上げる、このようにパーツごとに1枚、1枚洗う必要が出てきます。
とても面倒くさい作業ですが、これをやらないと他の部分を洗っている最中にシャンプーや水滴が乾いてしまい、シャンプーが乾くと水垢になり、水で洗い流したところが乾くと、ウォータースポットの原因になります。
「ウォータースポット」とは、雨や洗車後の水滴がレンズ効果で熱を集め、塗装面が焼けたものや、酸性雨で塗装面が酸化してできる、月のクレーターのような跡の事を言います。
下記の写真の状態を言いますが、このような状態になってしまうと、ボディー研磨をしてもなかなか取れないことになり、最悪オールペンをするまではこの水滴の跡がボディーから消えることはありません。
当然ウォータースポットが目立つ車は、中古車市場でも価値が下がりますので、売却するときにも査定額に差が出ます。
普通に考えてあなたが中古車を購入する場合、車のボディーに斑点のようなものがたくさん付着している車がいいか、キレイな外装ボディーの車がいいか、どちらを選ぶでしょうか。ほとんどの方が、キレイな方を選ぶと思います。
ウォータースポットは塗装の奥深くまで浸透してしまうと、いくら研磨しても本当に取れません。ウォータースポットと格闘したことがある方は、よく分かると思います。
私も現役の時に、このウォータースポットとは幾度となく格闘しましたが、完全に消せるのはおよそ2割、残りの8割は目立たなくすることはできますが、完全に消し去ることはなかなか出来ませんでした。
プロでもウォータースポットはなかなか消せるものではありませんので、このような状態にならないようにしたいものです。
ですが、いくら正しい洗車方法を身に付けたとしても、保管している場所や急激な天候悪化によって、ウォータースポットが付いてしまうことがあります。
屋根付きの駐車場や屋内駐車場に停めている人はいいですが、屋外駐車上に停めている人は、どうしてもウォータースポットは避けられません。
特に夏場、近年増えているゲリラ豪雨などが降った後に、いきなりピリカンの天気になった場合、ウォータースポットになる可能性大です。
ですので、ウォータースポットは車好きには辛い天敵となりますが、車を乗っている以上は避けられない部分でもありますので、もし最悪ウォータースポットが付いてしまっても、とりあえず目立たない程度に落とせればいい、この位の軽い気持ちでいることです。
ですが、中にはとても几帳面な方がいて、「私は絶対にウォータースポットは付けたくない」という人がいます。このような方は屋内駐車場を確保した上で、車を出すときは常に天気予報をチェックして、雨の日は車を乗らないことです。
私も現役で仕事をしているとき、お客様には全てのウォータースポットを完全に消すことは難しいとお伝えしているにも関わらず、その後クレームになることが少なからずありました。
引渡しの時は室内でお渡しするのであまり目立たないのですが、日光が当たったときにやはり完全に消えておらず、怒鳴り込んでくるお客も中にはいました。
ですが、どちらかと言うと私も几帳面な性格なので、このお客様の気持ちはよく分かりましたが、消せないものは消せないんです。
ですので、ウォータースポットが付いてしまった場合は、完全に消すことは難しいと思ってください。ウォータースポットになってしまったら、ある程度の諦めが肝心です。
●鉄粉除去のやり方
車のボディーには必ず鉄粉というものが付着します。鉄粉と言われても初めて聞く方もいるかもしれませんので、鉄粉についてご説明していきます。
鉄粉というのは「空気中に含まれて浮遊している鉄の粉」のことを言い、この鉄粉の主な発生源は以下になります。
電車のレールから飛散するもの
製鉄工場や溶接工場から飛散するもの
鉄工の資材から飛散するもの
車のブレーキダストから飛散するもの
この鉄粉は、線路の近くや製鉄工場、溶接工場の近くに多く浮遊していますが、自分の車や隣で走っている車など、様々なところからも多く発生しています。
また空気中に浮遊しているものですので、実際は目で見えていなくても、至るところに飛散しています。
特に外車(ベンツやBMW)などは、国産車に比べてブレーキダストが多く飛びやすい性質を持っていますので、外車の車はこの鉄粉が付着しやすい傾向にあります。
この鉄粉は放っておくと、洗車だけでは取り除くことができなくなり、やがて鉄の粉がボディーに付着して留まり、雨水や雪などに触れて酸化し、サビの原因になっていきます。
ですので、鉄粉が多く付着している車は、出来るだけ早く取り除く必要があります。では、あなたの車に鉄粉は本当に付いているのか、それが簡単に分かる方法があります。
鉄粉があなたの車に付着しているかどうかを判断するには、洗車をすればすぐに分かります。シャンプー洗車をした後(外装の汚れをしっかりと落とした後)にボディーを手で触ってみてください。
ボディーがザラザラしたり、目で見て鉄の粉みたいなもの(茶色い斑点)がボディーに付着していれば、それが鉄粉です。
また手で触っても分かりにくい場合は、タバコの外箱フィルムやビニール袋に手を入れて触ってみてください。
タバコの外箱フィルムやビニール袋を使うと、鉄粉が付着しているかどうかとてもよく分かります。
おそらく、どの車も少なからずこの鉄粉は付着していると思います。私が現役で仕事をしているとき、コーティングメニューの中にこの鉄粉除去の作業が組み込まれていましたが、8割以上の車は鉄粉が付着していました。
それではここから、実際に付着した鉄粉除去のやり方をご説明していきます。
鉄粉を落とす方法は、鉄粉除去専用の粘土を使います。以下の写真のものです。
この粘土は車用品店やホームセンターなどで1000円程度で購入することができます。3Mというメーカーが出しているものがお勧めです。また粘土を長方形や正方形にしてから作業するとやりやすいと思います。
まずは表面上の汚れを落とすためにシャンプー洗車をします。
※(注)ここでは一から始めた場合の鉄粉除去のやり方をご説明していますが、既に手洗い洗車を終えているのであれば、ボディーを水に濡らした状態から始めてください。
その後、ボディーを水に濡らした状態で、手でボディーの表面を触りながら、ザラザラしている部分に粘土を当て、ゆっくりと滑らせながら除去していきます。
この時のポイントとしては、必ずボディーを濡らした状態で行うということです。一番いいのはホースリールなどを使い、水を常に出しながら除去していくことです。
このようにボディーを常に水に濡らしながら除去すると、ボディーとの摩擦抵抗が減るので、とても作業がしやすくなります。
しかしボディーの水が乾いてしまうと、粘土がすべりにくくなり、力を入れないとすべらなくなるため、ボディーとの摩擦が強くなっていき、ボディーが傷ついてしまうことがあります。
そうならないためにも、常にボディーを水で濡らしながら作業するようにしてください。
また、鉄粉は主にボンネット、屋根、トランク、この部分に多く付着しています。フロントバンパーやサイド、ドア、リアバンパーに付着していることは少ないので、手で感触を確かめながら作業を進めてみてください。
また鉄粉を除去するときはボディーを洗うのと同様に、必ず一定方向に粘土を動かすようにしてください。一定方向に動かすことにより、摩擦抵抗を少なくすることができます。
鉄粉が取れると、粘土に茶色の粉が大量に付着し、ザラザラしていたボディーがツルツルになりますので、すぐに分かると思います。
粘土に付着した鉄粉を何度も落としながら作業を進め、一通り鉄粉を取り終えたら、再度シャンプー洗車をして鉄粉除去作業は終了となります。
鉄粉が取れるとボディーはツルツルになりますし、光が当たったときのボディーに対する光の反射具合が全然変わります。
ボディーの至るところに鉄粉が付着していると、光が当たったときに鉄粉が反射の邪魔をするので、あまり輝かなくなってしまいます。
ですが鉄粉を除去した後は、ボディー本来の輝きが戻りますので、光を当てたときのボディーの艶が全然変わります。きっと、施工前と施工後の愛車の光の変わり具合にとても驚くかと思います。
ぜひお伝えしたやり方で愛車の鉄粉を除去し、車を輝かせて少しでも愛車の査定額アップに繋がればと思います。
●ボディー研磨のやり方
次にボディー研磨のやり方をお伝えしていきます。手洗い洗車をして、鉄粉除去をし、ボディーを一度キレイに拭き上げたら、次に行うのがボディー研磨です。
ボディー研磨の目的は、洗車傷を消すために行います。
洗車傷が目立つだけで車がボロく見えてしまいますし、車を売却するときの査定額にも大きな差が出ることがあります。
ですので、洗車傷が目立つ方は車を売却する前にぜひこの工程までしっかりとやることをお勧めします。
私の経験上では、おそらく研磨するしないでは、数十万円の差になるはずです。
それではまず、ボディー研磨をするときに必要な道具から紹介していきます。ボディー研磨に必要な道具としては、ポリッシャーと研磨剤この2つが必要になります。以下写真のものです。
手で作業できないこともないですが、とても体力を使うのと、手で研磨をすると力の入れ具合で余計に車に傷を付けてしまうことがあります。
ですので、ホームセンターやアマゾンなどで、3000円位で購入することができますから、ぜひ研磨作業をするときは、このポリッシャーを用意してから作業することをお勧めします。
また、使用する研磨剤は上記写真のものがお勧めです。ブリスという会社が出している研磨剤ですが、鏡面用で尚且つコンパウンドの量が少ないため、初めて研磨作業をする方でも安心して作業をすることができます。
そして、研磨剤を選ぶときの注意点ですが、コンパウンドが粗いのものを使ってしまうと、余計に車のボディーを傷つけてしまうことがあります。
もし、コンパウンドに対してあまり知識がない方は、私がお勧めしている上記写真のコンパウンドを使うことをお勧めします。こちらもホームセンターやアマゾンで3000円位で購入できます。
詳しくは「プロがお勧めする洗車グッズ」のページでご紹介していますので、こちらのページをご覧になってみてください。ポリッシャーや研磨剤については、ページの中間辺りでご紹介しております。
→「プロがお勧めする洗車グッズ」ページはこちらから
それではここから、ボディー研磨のやり方をご説明していきたいと思います。まずポリッシャーに付ける白い布、これをバフと言いますが、このバフは1枚ではなく、2枚重ねて装着します。
このバフはポリッシャーを購入すると、3枚位付属で付いてきます。研磨をする場合、だいたい1台で3枚位使うことになりますので、最初に2枚重ねて装着し、バフが汚れてきたら一番上のものを交換する、このような形でバフを使っていきます。
まず、研磨剤をポリッシャーに付けたら、基本は縦、横とポリッシャーをゆっくりと動かしていきます。そして、研磨剤がボディーにしっかりと馴染んできたら、しっかりと磨き込んでいきます。
またボディーを洗うのと同様に、上から下に作業を行い、各パーツごと、屋根、ボンネット、ドアなど、写真のように各パーツごとに1枚ずつ分けて作業していきます。
このように各パーツごとに作業をすると、磨き忘れ防止に繋がります。実は私は現役の時、まだ仕事に慣れていない時期によくこの磨き忘れをしてしまったことがあります。
1日に何台も作業をしていると、トランクや屋根半分を磨き忘れてしまったりと、上司によく怒られたことがありました。
ですので、磨き忘れを防ぐために、ボディー全体を一気に磨くのではなく、各パーツごとに作業をすることがお勧めです。
私の目安としては、各パーツ(屋根、ボンネット、ドア1枚)10分位磨きます。その時の汚れ具合にもよりますので、研磨剤を拭き取りながらチェックし、調整していくのがいいと思います。
また他に、研磨作業をするときに気を付けて欲しいのは、ボディーがしっかりと乾いた状態(車をキレイに拭き上げた状態)で行うようにすることです。
よく、ボディーが濡れた状態で研磨をしている人を見かけますが、ボディーが濡れた状態で行うと、水が跳ねて服を汚すだけでなく、研磨剤が水に浮いてしまうので、研磨の効果を得ることができなくなります。
そうならないためにも、ボディーの研磨作業をするときは、しっかりとボディーを拭き上げた状態からスタートするようにしてください。
そして研磨剤を拭き取るには、下記写真のような柔らかいタオルを使います。よくホームセンターやカーショップで売っている繊維が軟らかく、フカフカしたものがベストです。
研磨剤を拭き取るときに気を付けて欲しいのは、雑巾や普通のタオルで拭き取らないことです。せっかく洗車傷を消す為に研磨しているのに、また余計な磨き傷が付いてしまいます。
そして研磨剤を拭き取るタイミングですが、各パーツごとに拭き取りするのがベストです。屋根が終わったら拭き取る、ボンネットが終わったら拭き取る、こんな感じです。
また研磨剤の拭き残しチェックの方法ですが、車を斜めから見て、曇ってる箇所が無ければOKです。WAXの拭き残しをチェックするときと同じやり方です。
またこの研磨作業は、日が出ていると研磨剤がすぐに乾いてしまい、シミになって拭き取りが出来なくなってしまうことがあります。ですので、研磨作業も洗車同様に曇り空の日に行うのがベストです。
各パーツの研磨を終え、研磨剤をキレイに拭き取ったら作業は終了となります。慣れていない方ですと、おそらく始めは3時間~4時間はかかるかと思います。
ですが、このボディー研磨は少し難しい作業に思えるかもしれませんが、一度覚えてしまうと、結構簡単で楽しみながら作業できると思いますので、ぜひやってみてください。
●コーティングのやり方
ボディー研磨が終わったら、次に行うのがコーティング作業です。よくボディー研磨を終えたらそこで終了する方がいますが、これはあまりよくありません。
何故なら、ボディー研磨をしただけの状態ですと、塗装がむき出しの状態になっているからです。人間で言えば、スッピンで肌を露出している状態なのです。
ですので、ここでしっかりとお化粧(コーティング)をしてあげないと、せっかく苦労してボディー研磨をしたのに意味がなくなってしまいます。
「ボディー研磨とコーティング」はセット作業、このように考えていただき、必ず研磨作業をした後は、コーティングも実施するようにしてください。
まずコーティング作業に入る前に、もう一度シャンプー洗車を行います。これは、研磨剤の油分をしっかりと落とすためです。これを怠ると、コーティング剤が上手くのらなくなるので必ず行うようにしてください。
シャンプー洗車が終わったら、コーティング作業に入ります。使うコーティング剤は上記写真のもの「
GENESIS(ジェネシス)」です。
このコーティング剤は、私が今まで色々と使用してきた中でも自信を持ってお勧めできる商品で、ガラス系のコーティング剤となっており、クリアーの皮膜を作って艶を出す商品となっています。
お勧めする理由は、まず作業工程がとても楽と言うこと、そして今まで使ってきたどの商品よりも、艶、輝きが抜群にいいということです。
また一度施工すると3ヶ月~6ヶ月は効果が持続し、GENESISの皮膜が塗装を覆っている間は汚れがつきにくく、洗車傷もつきにくくなります。
それでは施工のやり方ですが、GENESISを購入すると専用のスポンジが付いてきますので、その専用スポンジを使ってGENESISを施工していきます。
やり方は至って簡単です。ボディーを水に濡らした状態でGENESISをスポンジに塗り、そのままボディーに塗っていくだけです。
取り扱い説明書にはボディーを拭き上げてから施工した方が良いとありますが、何度か施工した私の感想では、どちらでも仕上がりは変わらないと感じているので、私は効率を重視してシャンプー洗車を終えた後でそのまま施工しています。
この辺は好みだと思いますので、実際にGENESISを施工してみて、各個人でご判断頂ければと思います。
ポイントとしては、研磨作業や洗車をする時と同じように、各パーツごとで作業していきます。これも上から下が基本です。
そして、このGENESIS(ジェネシス)は、2~3滴の量をスポンジに付ければよく伸びるので、薄く塗っていく感じで施工していきます。あまり量を付けすぎると返ってよくないので、薄く塗り伸ばすというイメージで施工してください。
例えば、屋根1枚、ボンネット1枚、ドア1枚に対して、2~3滴の量で十分です。縦・横と塗りこんでいき、全体に施工していきます。
また作業をしている途中でボディーが乾いてきたら、ボディーを水に濡らしながら施工するようにしてください。乾いたボディーにGENESISを塗りこむと、白く焼けてしまって取れなくなってしまうことがあります。
またこのGENESISはボディーだけでなく、色々な場所に使えます。例えば、メッキ類、ゴム類、窓ガラス、ホイールなど、様々な場所に代用がききます。
私はGENESISをコーティングするときに、内装のステップ、窓枠のゴム類、フロントパネルのメッキ部分、窓ガラス、ホイールなど、下記の写真のように様々な場所にも施工しています。
固形WAXなどでは、窓枠のゴム類などを塗ると真っ白になって残ってしまいますが、GENESISではツヤツヤになります。これがガラスコーティングの素晴らしさです。
それ以外にもホイールやドア枠のモール、メッキ部分にも施工しています。おかげでホイールやモール、メッキ部分もいつもピカピカです。
また、窓ガラスに施工すれば撥水もしますので、私はGENESISを使うようになってから「glaco(ガラコ)」や「レインX」などを使わなくなりました。
施工が全て終わったら、あとはそのまま拭き上げれば完了となります。GENESISは固形WAXのように拭き取りの手間が入りません。ボディーを拭き取れば、GENESISも一緒に拭き取れるようになっています。
やり方はシャンプー洗車の時と同じで、専用のクロスを使い、拭き取ればOKです。固形WAXと比べると、とても作業しやすく、本当に楽です。ボディーを拭き終えたら、同様にホイールも足回り用のクロスで拭き取り完成です。
これでGENESISのコーティングは終了となります。GENESISは艶と輝きが出るのはもちろんの事、施工後は水垢や汚れが付きにくくなります。
また多少汚れが付いても、水洗いだけで簡単に汚れを落とせるのがGENESISの素晴らしさです。
私はこのGENESISを使うようになってから、固形WAXを使っていた頃に比べ、明らかに艶、輝き、持ち、作業工程、全てにおいてGENESISが上だと感じています。
とてもお勧めのコーティング剤ですので、ぜひコーティングを施工するときは、このGENESISを使って施工してみてください。GENESISで施工すれば、あなたの愛車は確実に査定額がアップするはずです。
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●タイヤワックス
最後はタイヤワックスを塗って終了です。タイヤワックスを塗るだけで、車全体が引き締まって見えます。
オシャレは足元からと言いますが、私は車も同じだと思っています。タイヤワックスを塗っていると塗っていないでは見栄えが全然違います。
またタイヤワックスにも油性と水性のものがありますが、私は水性のものを愛用しています。理由は油性に比べて安価なのと、水性の方が個人的に塗りやすく、キレイに仕上がるからです。
後、気をつけて欲しいのは、タイヤワックスを塗りすぎないことです。よくベタベタに塗っている人を見かけますが、タイヤワックスはあまり塗りすぎると、走行中に跳ねます。
その跳ねたタイヤワックスがボディーに付着して、せっかくキレイに洗車したのに気が付くとタイヤワックスがあちこちに飛散していることがあります。
ですので、タイヤワックスは塗りすぎないように注意し、少しの量を薄く伸ばす感じで塗るようにしてください。コーティングをするときと同じ感覚です。そこのところだけ、気をつけてもらえればと思います。
●全ての工程が終了するとこんな感じです!
それでは、全ての工程を終了した状態をご覧ください。
ホイールやメッキ部分、ドア枠のモール部分などもご覧ください。写真だけでは少し分かりづらいかと思いますが、とても輝いています。ボディーだけでなく、このようなところにも効果を発揮してくれるのがGENESIS(ジェネシス)です。
ボディーの反射具合もよくご覧になってみてください。磨きキズがほとんど目立たなくなり、周りの物が鏡のように写り込んでいるのが分かると思います。
洗車開始から全工程の終了までは、およそ8時間かかりました。フルコースの洗車は正直とてもしんどいですが、この輝きを見ればその疲れも吹き飛びます(笑)
現役時代も酷い状態で入庫してくる車を、自分の持っている技術を使ってキレイに仕上がったとき、最高の喜びを感じていました。
また、お客様も想像以上にキレイになった愛車を見て本当に喜んでくれます。その瞬間は何度訪れても嬉しかったものです。
ここまで、洗車の正しいやり方について私の知っている限りの知識をお伝えしてきましたが、おそらく、一般的な意見としては「ここまでやるの?」とか「え~面倒くさい」と思われる方が大半だと思います。
ですが、今までお伝えしたことをやるだけで、あなたの愛車の査定額が数十万円アップする可能性があるとすればいかがでしょうか、多少大変かもしれませんが、やる気が起きないでしょうか?
例えば1日かけて苦労して行ったとしても、仮に15万円も査定額がアップしたとすれば、あなたの日当は15万円になります。このように考えるとやらない理由が見つからないと思います。
ですが、それでも全ての工程を実施することはかなり大変だと思います。もし体力的、時間的に厳しい方は、手洗い洗車とコーティングだけ行って、愛車を査定に出すようにしてみてください。それだけでも、数万円の査定額UPに繋がるはずです。
そして、車を売却するときは私がお勧めしている、以下3つの「車の一括査定サイト」を利用して売却するようにしてください。
車の一括査定サイトを利用すれば、どこのお店よりも高価買取をしてくれますが、車をキレイに洗車して依頼すれば、更に高値で買い取ってくれます。
私がお勧めしている一括査定サイトは全部で3つありますので、この3つのサイト全てに査定依頼を出し、あなたの車を最高値で買い取ってくれる業者をぜひ見つけ出してください。
きっと査定額を聞けば、苦労して洗車をした甲斐があったと思ってもらえるはずです。