この動画は見ていて本当に爽快ですね^^何せ、軽自動車がポルシェやフェラーリを追い回し、最終的にはリザルトで勝ってしまうのですから。
私もカートから4輪レースに転向したとき、ライトウェイトスポーツ車両でレースを始めていきました。その理由は、「腕を磨きたいのであれば、ライトウェイトスポーツに乗りなさい」と周りの人に言われたからです。
最初はこの意味が分かりませんでしたが、色々と経験していくうちに、ライトウェイトスポーツはドライバーを育ててくれる車だということが分かりました。
ライトウェイトスポーツがドライバーを育ててくれる、この意味が分かる人は少ないかもしれませんが、パワーの無い車をコントロールして、タイムを出すのは本当に難しいです。
パワーのある車はドライビングミスをしても、車のパワーでごまかせたり、ミスした分のタイムをストレートで取り返したりすることができるので、ライトウェイトスポーツに比べるとタイムを出すのは比較的楽です。
しかし、ライトウェイトスポーツはそうはいきません。ドライビングでミスをすればタイムに跳ね返ってきますし、ライン取りやブレーキング、ハンドル操作、シフト操作など、全てにおいてシビアに行っていかないと、タイムに響いてきます。
また、ライトウェイトスポーツは非力な車が多いため、ミスした分をストレートで取り返すこともできません。ですので、ライトウェイトスポーツを速く走らせるためには、ドライバーの腕が必要となってくるのです。
私が4輪レースに転向したとき、最初は筑波サーキットでスターレットのN1レースを始めました。その後、AE86のN1レース、シビックのN1レースをやっていきました。
その後、舞台を富士スピードウェイに移し、スターレットやAE101、シビックの富士フレッシュマンレースを経験し、スポンサーが付くようになってからは、鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎなど、全国の主要サーキットでレースをするようになっていきました。
私が4輪で腕を磨けたのは、ライトウェイトスポーツのおかげです。中でも乗っていて一番楽しかったのは、AE86とシビックタイプRでした。
AE86やシビックタイプRは非力な車ではありましたが、車重が軽いのとコーナースピードが高かったので、最新の車でも互角に勝負することができました。
よく、筑波サーキットで練習を行う際、スポーツ走行枠で練習していましたが、一般ドライバーが乗るランエボやGTRと変わらないタイムで走り、サーキットの中ではよく追いかけ回していました。
車の性能差を考えれば、AE86やシビックタイプRでランエボやGTRに追いつくことなど無理ですが、ライトウェイトスポーツは、ドライバーの腕次第でどうにでもなります。
ストレートで離されても、コーナーとブレーキングで抜いていく、これは本当に快感です^^
動画をご覧頂ければ分かりますが、ストレートでは勝負にならなくても、サーキット1週で考えると、非力な車がフェラーリやポルシェより、速く走ってしまっています。
普通に考えれば、いくらチューニングしたところで、軽自動車のtodayがフェラーリやポルシェより速く走ることなんて無理です。
ですが、ライトウェイトスポーツはドライバーの腕やサーキットのコースレイアウトなど、様々な要因が重なると、ストレートでは負けたとしても、コーナーとブレーキングでタイムを詰めることができてしまいます。
結果、フェラーリやポルシェより速いタイムで走ることができてしまう、これだからレースは面白いですし、車のチューニングというのは奥が深いのです。
動画に出ている軽自動車のtodayも、2009年デビューで、2013年にフェラーリやポルシェを負かすまでになっていますから、およそ4年間煮詰めてきた結果がこの動画だと思います。
この企画を考えて挑戦し続けたドライバーや支え続けた周りの方達に敬意を表したいと思いますし、車はお金や性能だけではない、腕次第でどうにでもなる、ということを証明してくれているのが、まさにこの動画だと思います。
ぜひ、軽自動車のtodayがフェラーリやポルシェを追い回す姿をご覧ください。きっと、驚かれると思いますし、気分爽快になれると思います。「today魂」最高です^^
PS
動画の中で走っているサーキットは「岡山国際サーキット」ですね。私も何度か走った経験がありますが、アップダウンがあり、低速コーナー、中速コーナー、高速コーナーが揃う、全長3.7kmのかなりテクニカルなサーキットです。
まさに腕を磨くには持ってこいのサーキットですし、ライトウェイトスポーツが排気量の大きい車に挑戦するのにも、持ってこいのサーキットだと思います。
●岡山国際サーキット(岡山県)→岡山国際サーキット