■箱根ターンパイク激走! F1車両も参戦(2016年)
私はこの企画を始めてネットで知ったとき「嘘でしょ!」と本気で驚いたのと、この企画を考えてくれた方に感謝しました。この動画で走っている道路は神奈川県にある「箱根ターンパイク」という有料道路です。
箱根ターンパイクは、神奈川県の小田原市近辺から、箱根町を結ぶ全長約13.8kmの有料道路で、小田原厚木道路の小田原西インター付近から、箱根にある大観山の頂上まで登ることができる道路です。
ドライブには持ってこいのコースではありますが、ここの道路の凄いところはそのスピード域にあります。もちろん一般道路ですから制限速度もありますし、一般車は飛ばすことはできません。たまに警察が網を張っていることでも有名なところです。
しかし、ここの道路は標高差がある上に1車線の道路がそこそこ広いため、嫌でもスピードが出てしまいます。利用したことがある人は分かると思いますが、登りでも下りでも、制限速度をすぐに超えてしまう道路です。
特に下りはスピードを出したくなくても、どんどん車が加速していきます。それもそのはず、この道路は全長約13.8kmにも関わらず、標高差が950mもあるのです。
登りでは力の無い車は全然登っていかないですし、下りではどんな車でもどんどん加速していきます。
よく下りの料金所付近では、ブレーキが悲鳴をあげてしまい、煙を出して止まっている車を見かけます。それだけ、車には負担のかかる道路でもあり、スピードが出てしまう道路なのです。
実は私、18歳~21歳位の頃まで、箱根のストリートをよく走っていました。毎週土曜日になると、愛車のAE86を引っ張り出して峠に通ったものです。
ですが、この箱根ターンパイクは箱根の山の中でも別格で、地元の走り屋連中でも、本気になって攻めている人を私は見たことがありませんでした。
その当時、地元の方とも仲良くなり、よく一緒に走っていましたが、箱根ターンパイクだけはスピード域が危なすぎて、攻めに行かないという人達がほとんどでした。
私も自分のAE86や友人のBNR32、インプレッサなどを借りて何度も走ったことがありますが、ここは本当に危ないと思いました。正直、命が何個あっても足りないんではないかと思うほどです。
特に下りはスピード域が半端ないです(汗)車はどんどん加速していきますし、平均車速は120キロ~130キロを超えていると思います。トップスピードは平気で180キロのメーターを振り切りますからね(汗)
その当時、箱根ターンパイクでは走り屋の死亡事故が多発していて、誰も本気になって走らなかった、その位危ないところです。
ですが、この道路を全面封鎖して、現役のレース車両を本気で走らせるというのですから、私はこの企画を知ったときに「馬鹿だな~」と思う反面、早く車載が見たい、という興奮にかられました。
しかもハンドルを握るのは、現在の日本のトップドライバー達です。日本のトップドライバーが、レース車両で本気のドライブをすると、どんな映像になるのか本当に楽しみでした。
動画を見て頂ければ分かると思いますが、百戦錬磨のトップドライバー達でさえ、「ここは危ない」、「サーキット場よりもスピード域が高いし、生半可な車では本当に危ない」、と言っていました。
私はこの言葉を聞いて、あの当時よくAE86で攻めていたなと反省しました。本当に一瞬のミスが命に繋がる、その位スピード域が高い道路なのです。恐らく、日本の峠で一番危ない走りのスポットではないかと思います。
昔は近くにある富士スピードウェイに見立てて、プロの人達が密かに練習をした場所だとも聞いています。それだけスピード域が近いものがあったのでしょう。
では、この日本一危ない峠道で行われた企画「箱根ターンパイク激走!」をご覧になってみてください。何も分からない人でも映像を見てもらえば「凄い!」と感じてもらえると思います。