中古車を購入するときに気にする方が多いのが「走行距離」です。雑誌やネットで中古車が掲載されているページには、必ずその車の走行距離が記載されています。
普通に考えれば、走行距離の少ない車の方が状態が良いのではないか、と考える方が多いようですが、中古車は走行距離が少ないからといって、車の状態が良いとは限りません。
その理由は、車は動かしているよりも、動かなさいことの方がコンディションが悪くなることが多いからです。
私はいつもこのことをお伝えするときに、人に例えてお話しするのですが、月に1回しか身体を動かさない人と、週に3回身体を動かしている人、どちらが身体のコンディションが良いとあなたは思いますか?
ほとんどの方は、週に3回身体を動かしている人の方がコンディションは良い、と答えると思います。
これは車にも同じことが言えて、月に1回しか動かさない車と、定期的に動かしている車、どちらの方がコンディションが良いかと言うと、私の経験上ではありますが、定期的に動かしている車の方が、やはりコンディションが良いことが多いです。
車を動かさないということは、人間で言えば血液の流れが悪くなるのと一緒で、車も機械ですから、定期的に動かさないと、動きが悪くなったり、錆びたりします。
ですので、定期的に動かしている車は、動かさない車よりも走行距離が多くなりますが、動かしていない車よりも、コンディションが良いということはよくあります。
これは、私が中古車販売店に勤めていたときに知ったことで、このお話をすると、結構驚かれる方が多いので、こちらのページであなたにもお伝えしようと思いました。
ですが、例外的に年式から逆算をして、余りにも走行している車は避けた方が良いです。自動車業界では、1年で1万キロ程度走るのが普通とされていて、5年落ちの車であれば、5万キロ程度走行しているのが普通という考えです。
これよりも多く走行している車は、過走行車と判断され、これよりも走行が少なければ、走行距離が少ない車とされます。
例えば、5年落ちの車で走行距離が10万キロを超えているような車があったとします。年式から逆算をして倍以上走っている車は、コンディションは良かったとしても、保安部品や消耗品の劣化が進んでいることが考えられます。
ですので、もしこのような車を見つけたときは、コンディションが良かったとしても、よく見極めた上で慎重に選ぶ必要があります。
だいたいの目安ではありますが、私の経験上では、年式に1.2掛け~1.5掛け程度の過走行車は問題ないと考えています。つまり、5年落ちの車でも、6万km~7万5千kmの範囲内であれば、問題ないということです。
また、中古車は走行距離や年式に関係なく、どのような環境で扱われていたかによっても、コンディションは大きく関わってきます。
例えば、保管されていた場所もとても重要で、屋根付き駐車場や立体駐車場、地下駐車場に停められていた車などは、一般的な屋外駐車場に停められていた車よりも、外装、内装の状態がとても綺麗な車が多いです。
屋根付駐車場や立体駐車場、地下駐車場に停められていた車は、屋外駐車場に比べて日照を受けることが少ないですし、雨風を受けることも少なくなります。
そのおかげで、外装の痛みや内装の日焼やへたりが少なく、同じ年式、同じ距離を走った車と見比べてみても、コンディションがとても良い車が多い傾向にあります。
また海辺が近い場所で保管されていた車は、塩害の影響を大きく受けやすく、錆の酷い車が多いです。
このように車のコンディションは、前のオーナーの乗り方、メンテナンスの仕方、どのような環境化にあったか、このような要因によって大きく変わってきます。
ですので、走行距離と車の状態は比例しないということを知っていただき、中古車を購入する際は、走行距離のことはそこまで気にせずに、車選びをしてもらえればと思っています。
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過走行車の購入は避けるべきなのか?
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